第44章 初雪の夜ーR18ー(秀吉)
「愛してる…奥まで俺を迎えてくれ」
「うん」
華月へと軀を寄せながら、
勃ち上がった硬い猛りを蜜壺の奥へグッと進める。
「ん…ぁ…はっっ………あー……ぁ、ぁ」
声と共に息を詰め、再び声を吐く。
それに従って、華月の熱い壺の中に秀吉の熱い塊が飲み込まれてゆく。
(なんて…抱擁感…)
しかし、そんな
溶ける様な心地は一瞬で行き去り、
突き上げたい激しい衝動が秀吉に襲ってくる。
「華月っ、動いていいか?」
「ん」
自分の軀に秀吉のソレが飲み飲まれてゆくのをジッと見ていた華月が、焦れるような眼差しで頷いた。
溢れる思いに、
溢れる蜜、溢れる声…
「あっ、ゃぁ…」
「華月、華月、愛してるっ……
ハッ、くっ、ぁぁ…っ、華月っ…」
「ひで…さ…ぁ…ぁ、きもち、い……」
苛烈する秀吉の欲を華月の甘い声と柔らかな軀が受け止める。
全てを…。
秀吉が大切そうに抱きしめている華月が、腕の中で向きを変えると、自らも秀吉を抱きしめて言った。
「秀吉さん、初雪、積もりそうですね」
華窓の向こうに降る雪に眼をやる。
「そうだな」
「私、最後の時まで一緒に、見ますよ。
全部…全部」
(秀吉さんの隣りで)
悠々と華月が笑う。
「華月、ありがとうな」
(お前が居れば怖くないモノはない、な)
秀吉は苦笑した。
「初雪、積もったら、明日は雪兎でも作るか。
…一緒に、な」
「はい!」
「それまで、こうして寝ていよう」
ふふふふ…
華月は安心した様子で笑って眼を閉じた。
ー了ー