第40章 欲しがりな想い-R18–(元就)
酔いそうな程の芳艶な花の匂いがする華月の唇が近づき、口付けられた。
(蒸せ返るほどの…)
媚薬の匂い。
それは女、雌の匂い。
愛染と憧憬の視線を一瞬絡ませて、
屈み込んだかと思うと……
今、この眩暈のする光景に至った。
卑猥な音をたてながら華月が手と顔と動かしている。
俺の股間で……。
(邪夢か?)
と思っていたら、眼を上げて俺を窺った華月と眼が合った。
眦と頬を桃色に上気させた香顔に、
ドクッと煽られた。
(っく…現つだっ…ぁっ…)
興奮に己が一層、誇張する。
唾液を纏わせ口淫奉仕を続ける華月。
生温かい口内をきつく絞って吸い上げては手で扱く。
(こんなコトっ……)
純真無垢そうな可憐な様子の華月はいつ何処でこんな淫靡で下卑な行いを覚えたのか……。
何処となく動きがぎこちないのは、
経験があまり無いからだろう。
それでも、一生懸命施してくれる事に気持ちは更に高揚する。