第40章 欲しがりな想い-R18–(元就)
華月がもどかしそうに帯に手をやり、解き始める。
緩んだ帯、緩んだ着物。
襟元を広げ肩を晒す。
「元就さん…ンッ」
華月が俺の頬を挟み口付けをしてきた。
(華月からしてくれるなんて…)
稀な事もあるもんだ。
(コレが媚薬の効果か?…へぇ〜)
良いこと思い付いた。
「華月、俺の事好きか?」
「ンッ…好き…チュッ…チュッ」
答えながらも口付けはやめない。
「俺の事欲しいか?」
「ん…欲しい…抱いて欲しい…元就さん…」
いつもなら恥ずかしがって口にする事などほとんどないのに。
「お前のシたいようにしていーぜ」
ん…ヂュッ…フ…ヂュッ
驚いた。
やんわりと軀を押されたと思ったら、
股の間に陣取られ、スルっと滑らかな掌で頬を撫でられた。
流し目でチラッと見留められた。
しなを作る華月など見た事がなかった。
初めて見る。
婀娜女のような仕草。
猗靡(いび)としながら貫淫(かんいん)とする。
※猗靡…女子のたおやかな様。
※貫淫…欲しいままを通し貫く。