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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第38章 その手をいつまでもーR18ー(幸村)




「痛い?」
「寝る時はまだ、背中つけるとちょっと痛いかな。
でも他の生活は問題ない」
振り向くと、辛そうに眉を寄せた華月が俺を見ていた。
「そんな顔すんなって!
女じゃないんだし、傷があったってどーって事ねーだろ」
「……」
「それより、華月に怪我も傷も無くて生きてて良かった」
そう笑うと
「前もそう言ってた」
「前…」
「そう言って私を助けてくれたの幸だったんだよね?」

前、
ずーーっと前、
昔の話。


「幸…ずっと一緒にいて…」
その言葉と共に俺の背中に温もりが重なった。
「…幸…私、幸が好き…」
俺がずっと言いたくて言えなかった、
華月から聞きたくて聞けなかった言葉。
「聞いてる?」
「…ああ、聞こえた」


心が震える程嬉しかった。








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