第34章 蛇眼(カガミ)に映る真姿-R19-(信長)
「いつも恥じらってばかりな女ほど、
奥は淫らなのだ…ククク…」
清純そうに装って、
純情そうに見える女ほど、好奇心は深い。
知らない世界を、淵の底を、
覗いてみたくて堪らないのだ。
だから、
其れを隠そうと恥じらって見せる。
「俺をしゃぶって、絨毯に滲みを作っているのが良い証拠だ」
(好んでやってるわけではないのに…どうして……)
淫猥な気持ちになる。
「それが、お前の中の雌の部分だ。
男が欲しくて堪らない…ククク」
「ゔっっ!ぉぇ…ぐっっ…ンッ…」
笑われながら喉の奥まで突き詰められ、
嘔吐(えず)いてしまう。
涙を溜めて見上げると、信長様の悦とした表情が目に入り、嬉しさがわいた。
その嬉しさは私の奉仕の嫌悪感を消してしまい、一心不乱に口と舌とを使い顔を前後させていた。
そして、
「口で受けろっ」
苦し気だけど、熱の籠った声が短くして、
苦味で口が一杯になる。