第34章 蛇眼(カガミ)に映る真姿-R19-(信長)
「…やだぁ…」
頭を振って拒否する。が、
「本当に嫌か?見ろ。
胸の先をこんなに固くして、
蜜壺からはこんなに蜜を垂らして…
お前の軀は嫌とはいっておらんぞ?」
ククク…喉の奥で笑われ、
「ん"ん〜ッ」
グッチュッ…と 知らせも無しに指を2本突っ込まれた。
薄目を開ければ、
足を広げ、信長に指を突っ込まれ、
喘いでいる自分の姿が鏡に見えた。
欲情した自分と、余裕の信長。
淫らで恥ずかしい姿、なのに、
それを眼にして、更に、心の奥が弛(だ)れる様に感じて。
(やだ…溢れちゃ…う…)
羞恥に耐えようとしている耳元に囁かれた。
「羞恥を捨てろ。
欲望に従順になれ。
声を出せ。
我を欲しがり、貪る女になれ」
紅瞳の蛇の眼が呪文を唱える。
けして打ち勝つことの出来ない甘い呪文。
何度も頭に響いて催眠術のように飲まれてゆく…
(毒…が…)
そして、快楽を晒す……。