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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第33章 言葉にして…ーR18ー(光秀)




屋敷に帰って。

「華月、俺はお前の気の緩むような顔は嫌いじゃないぞ」
「へ?」
「そう言う間抜けな顔もな」
突然そんな事言われた。

(な……)

「なんで…?」
ポカーンとそう言うと
「嫌いじゃないからそう言ったまでだが?」
疑問を疑問形で返された。

(それ、って…)

「好き…ってこと、ですか…?」
「ま、嫌いじゃなければ、そうなるだろうな」
「……」
むくれた。
「…好きって…言ってくれないんですか…」
「言って欲しいのか?」
「………」
ムーっと唇を尖らせ、斜めを向いた華月。

「………」
「…言って欲しければ、そう言え」
「…ーーだって…」
「簡単な事ではないか」

(簡単だけど、簡単じゃない、もんっ…)



簡単に言えるなら言ってる。
もし、そう言っても、はぐらかされたり、
揶揄われたら、立ち直れそうにない。
そう、考えるだけで、心が竦んで、素直に
「好きって言ってよ」と言えない。






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