第33章 言葉にして…ーR18ー(光秀)
ここ、最近、
華月の様子が少し変だ。
いつも何かを考えているようだった。
笑顔がぎこちない。
声に張りがない。
視線が絡まない、絡まってもすぐに外される。
何か隠してる。
不安げで寂しげな雰囲気をしている。
お前は俺が気付いている事に気付いていないようだが……丸見えだぞ。
「ねぇ、ちまき…君のご主人様は何を考えてるのかな?
私の事どう思ってると思う?
…私ばっかり好きみたいだよ…」
白い狐の頭を撫でながら、ハァァ…と溜め息を吐く。
「あからさまに、俺のモノだ と言ったりするけど、それは本心なのかな?
…駄目だな…全部、疑っちゃう……」
自己嫌悪。
自信が持てない。