第27章 星降る夜に貴方と R15 (信長)
「…お前は…」
「ん?」
「俺が恐れていると思っておるのか?」
「(ひーっ)いえ、あの、その、
そんな事は…無いんですけど…えっと…」
ジロッと睨まれた。
(言葉の選び方を間違えてた?
安心させる以前に気分を害わせた?)
「えっと、じゃぁ…あ!
流れ星が光って消える迄に願い事を3回言えたら叶うって言われてるんですよ。
掛けてみますか?」
なんとか気分をなおしてもらって、
それから、気分を解してあげたくて、
苦し紛れにそう言うと
「…ふ…む…
こんなに沢山降っていては、
願い事が足りぬな。ククク」
いつものような、憎まれ口が戻ってきた。
(よかった)
「私は信長様とずっと一緒に居れます様に、って流れ星 ぜーんぶに願いますよっ」
この世が戦の世で、
流れ星の様に儚い世だとしても、
信長様の傍にいる事が出来れば、大丈夫。
それだけで、幸せ。
だから、ずっと、ずっと…ずっと、
一緒に生きていたいの。
私の願いはそれだけ。
そう思いながら、流れる星を目で追う。