第27章 星降る夜に貴方と R15 (信長)
「あっ!降ってる〜!」
夜空に流れる無数のほうき星。
「わぁ〜…光って落ちてく〜。
綺麗ですね!信長様っ」
「….…」
「信長様?」
「この様にたくさん、星が落ちるのを初めて観た……思うておったより綺麗だ」
茫然とした様子でそう言うけれど、
私の腰に回されている信長様の手には
力が入っているのを感じる。
(興奮しているのか、不安に思っているのかはわからないけれど…)
私はお腹の前で組み絡められた信長様の手に、包むように手を重ねた。
「綺麗ですね。
星は空の果てのその向こうの塵や小石が落ちてくる時に燃えて輝くんです。
危ない事も、恐ろしい事もないんですよ」
宇宙の存在も知らない信長様に、
どう説明して良いかわからないけれど、
簡単な言葉で流れ星の原理を簡単に説明した。