第26章 スモモも桃もモモのうちーR18ー(信長)
「よお、じいさん。
そんなモン売ったって無駄だぜ」
「そんなモン育たねぇよ」「笑いモンだなぁ」
老人の店の前田息捲く数人の男達。
その後ろから
「ちょっと!あなた達っ」
華月が突っかかった。
(そうだろうと思ってはいたが……)
想定内の華月の行動に信長は苦笑も出来なかった。
「他人の商売邪魔しないでよっ。
誰が何売ったっていいじゃない!」
腰に両手を当てて、仁王立ちで華月が吠える。
「あ"ーーん?何だ女」
「怖い物知らずの嬢ちゃんだなぁ。ククク」
柄の悪い男達に馬鹿にされても、
「一生懸命な人のこと馬鹿にして、
酷いじゃない!許せないんだからぁっ」
華月はひたすら吠える。
(喧嘩を売っているのはどっちだろうな…)
呆れつつ信長は成り行きを見守る。