第16章 愛を冷遇する者 R18ー後ー
(私の熱を、私の鼓動を、快感を…感じます、か?
生きてるって、こと…感じて、欲しい……)
私は身体をピッタリと寄せ、謙信様の抽送のリズムに合わせるよう、
自らも腰を揺らす。
「……謙信さ……ぁぁん…ンッはっぁっ」
「華月っ、っあ、ぁくっゔ、
…熱いな…お前はっ…ぁぁ、気持ち良い、ぞっ…クッぅ…」
荒い息に乗せて、吐き出すように言葉にした謙信様に、私の心は感極まった。
「けん…んさまっっ、もっぉ…大丈夫っっ。
私を見てっ。
生きてること、快感に苦しまないでっっ。
謙信様っ、愛してるっ!」
叫ぶように口にした。
「…ああ、そうか…そうだなっっ。
俺もっ…ハッくっ…生きてっ…あぁ…
気持ち良いっ、愛して、いるっ、華月っ」
「ん〜〜っんっ、謙信様ぁぁンッっっ〜」
強く打ち付け、謙信様は私の中に生と欲を吐き出し果てた。