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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS

第15章 愛を冷遇する者ー中ー




私は歯を食いしばり、
溢れそうになる涙を、零さないように顎を上げ、天を仰いだ。

薄暗い堂の格子状の天井が涙で白く滲んで見えた。



華月は憤慨しつつ、惨痛とした苦しげな表情(かお)で、嗚咽を堪えている。
「姫の事が過去の事ならっ、今っっ、
私を「愛している」なら、
そう言って下さった謙信様ならっっ
……ここだって、何処だって…
…私を抱けるはずですっつ‼︎」

クッゔっっ…ぅぅ…クッぅぅぁぁ…えっクッ……

号叫に近い言葉を絞り出した華月が堪えきれず嗚咽を漏らす。




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