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≪イケメン戦国≫ 君と詠う愛の歌 SS
第3章 桜散る(家康)
拳を握りしめた。
口を噤んだ。
全てを変えるほど努力した。
けれど、今もあの頃の記憶は変わりも、
消えもしなかった。
(まだ、こんなにも、弱い…)
昔の痛みを越えられない自分は、
なんて弱いのか。
桜は嫌いだ。
まだ、こんなにも弱い自分を認識させるから。
なのにーー……。
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