第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
「でもっ」
「こんなハプニングも、たまには楽しい」
「でも、こんなに、濡れてちゃぁ…」
しきりに恐縮しなんとかしようとする男性に、信長さんは一歩詰め寄ると、小声で何かを言った。
「……あぁ。…解りました。
でも、本当にそれだと……」
「気にすることはない」
渋る男性にキッパリと信長さんが返すと
「そこまで言われるなら。
それでは、そう言う事で、失礼します」
一変、それ以上言わず、
信長さんと私に頭を下げると、
スレンダーのリードをしっかり持って、
先に行ってしまった。
私はその後ろ姿と信長さんを、
ポカーンと眺めた。