第13章 空の果ては地上のお前 R18 (信長)
嬉しく思わないわけがない。
貴重な休日、短い休み時間を私に割いてくれている。
申し訳なく思うけれど、嬉しくて堪らない。
愛されてるんだ、って思う。
「華月、そのうち、その頬っぺた、
溶けて落ちるぞ」
また揶揄われ、笑われる。
「いいもーん。
だって、デートだもん❤️」
スキップするように、波打ち際を歩く。
「……‼︎…」
「ん?」
私は波の音に鼻歌を重ねながら、
歩いていて、信長さんがスルリと手を離した事を、何も気にしていなかった。
周囲の音も声も気にしていなかった。
遠くで声がしていた事も。
「〜+※<=+‼︎」