第10章 君と猫さんとの1日(三成)
三成くんが、私の首筋に顔を埋める。
顔から火が出る程、照れる。
こんな突然、甘えられるなんて思ってなかった。
「えーーっと…、私も眠らせてくれるの、かな?」
「どうしましょうか…ベッドの中で考えましょう、さぁ」
「えっ!えっ?」
甘い微笑で、ヒョイッと横抱きに抱え上げられた。
ポスッとベッドに下されると、
私に乗り掛かる形で三成くんに囲われた。
「えーーっとーーー…」
「今日は1日中、猫さんを構いっぱなしで、
私は構って頂けませんでしたからね」
恐ろしほど完璧な笑顔を見せられた。