第10章 君と猫さんとの1日(三成)
家に帰り、2人でソファーに並んで座ってお茶を飲む。
「家康先生って、愛想なくて、ちょっと口が悪いけど…良い先生だね」
「そうですね」
苦笑し合う。
私達の間では猫さんが丸まって眠っている。
「ねぇ、三成くん。
丸まってる猫さん、ハート型に見えない?」
「本当ですね〜」
他愛もない会話に安堵すると共に、
思い出して付け加えた。
「…華月さん、怪我はありませんよね?
もう、あんな無茶はしないで下さい」
「大丈夫。
分かってるよ、今日は特別」
注意したのに、なんだか変な答えが返ってきて、笑ってしまった。