第10章 君と猫さんとの1日(三成)
そうしているうちに夕方になった。
「夜 ちょっと仕事をしますが、
帰りますか?待っていますか?」
「仕事大変?」
「いえ、30分もかからないと思いますが…その間、1人で待っててもらわないと…」
言い淀んだ私に
「待ってていい?
家に帰っても独りだし、出来れば、一緒に居たい、かな…なんて」
照れ笑いしながら言ってくれた。
とても意地らしく、可愛い。
「分かりました。帰らないで居て下さい」
チュッとキスをする。
「んっ💕」
「でも…本当に、帰れなくなりますよ」
帰したくない。