第10章 君と猫さんとの1日(三成)
に"ゃぁっっ
「あっ!猫さんっ」
華月さんと私に潰された猫さんが、
堪らず逃げ出してしまった。
「「猫さん‼︎」」
私達は2人慌てて追いかけ出す。
園内の芝生の上を駆けて、
植木の茂みをすり抜けて、
「待って、猫さん!」
2人と1匹の追いかけっこ。
「み…みつなりくん!早くぅ」
「は…は、はいっっ、で、でも、私も、
コレで…いっぱいいっぱいです」
情け無いことに、私は休みの日はだいたい家に居て、運動はしません。
子猫は子猫なりに素早くて…
追いついて手を伸ばしても、
スルッと手をすり抜けてゆく。