第9章 imitation♡date R18(光秀)
イヤホンを外し、ポケットに収める。
(完了)
華月の腰を引き寄せ、口内を更に攻めた後、首筋に舌を這わせ、ドレスのスリットの生地を避けて太腿に手を滑らせた。
「ん…はぁっぁん…んっ、ぅん…」
足が震えている。
歩けなくなる前に
「帰るか」
そう言ってから、見た華月の顔は
暗い照明の店内でもハッキリと分かるほど赤くなって。
今ここで抱いて奪いたくなるほど欲情した表情をしている。
ドクンッ…胸が高鳴った。
華月は欲情の表情を、名残惜しそうで残念そうな表情に変えて、微笑した。
「少し、我慢しろ」
その華月への言葉は俺自身への言葉でもあった。
「うん…」
紳士然として華月の肩に手を置き、
ゆっくりと歩き出した。