第2章 桜の下で仲直り(政宗)
「家康〜
今日軍議だって…って何してるの?」
秀吉さんに伝言を言預かって、家康の部屋にやってきて見ると、家康は
漢方薬を煮出し袋に詰めていた。
「アンタか…。
政宗さんに、料理に使うからって頼まれた。
…獣肉の臭みでも抜くんだろうね」
まるで興味なさそうに、家康は淡々と話しながら、詰めている。
「あの、家康ー……」
私は3回目の同じ質問を口にしていた。
「さぁね…知らない。
…でも、美味しい物食べたら、
もっと生きよう、て思うからじゃない?
力が湧くっていうか……俺はそう思うけど…
まっ、政宗さんの場合、多分、趣味、だよ。
楽しい事好きだから、だろ」
淡々と答えてくれた。
「楽しい事…生きようって思う事…」