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第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
そのままどこかへ運ばれていく。
そうして、静かに柔らかい感触の物の上に、上体を起こしたまま降ろされた。
政宗の体が、そっと離れていく。
足元を手掌でなぞると、指先に滑らかな布地の感触。
そこが褥の上だとすぐ知れた。
それだけで、これから起こるであろうことが意識されて、弥が上にも躰が火照ってくる。
―――…ギシッ
すぐ側で畳が軋む音に、ハナがびくりと振り返る。
「…政宗…そこにいる?」
僅かに心細さを感じて、手を指し伸ばす。
しかし、その指先は何も触れなかった。
「―――っふぁ!?」
ふいに、ハナの首筋に長い指が触れてきた。
猫のようにくすぐられて、思わず声が漏れる。
「ちょ…っと、もう!政宗、くすぐったいっ」
耳元に、くっくっと喉で笑う声が聞こえてきた。
「これはこれで良い声だ」
「やっ…まさ、むね…やめてっこれ無理…っ!」
首元の手を掴もうとするが、するりと逃げられ、今度は頬を撫でられる。
闇雲にその手を伸ばすが、堪えるような小さな笑い声とともに、ハナの手をするりと逃れていく。
―――…鼻筋を撫でられ……唇を指がなぞり…
――…顎を下って…
―――…再び首筋を指が擽り…
―…胸元の際どいところまで下って消える。
目隠しの中、ハナは政宗の手に弄ばれた。
「くすぐったいから…っ政宗、もう…っ!?」
「…もう、なんだ?」
政宗の手掌が、首筋から肩に向かって肌を撫でていく。
その手が容易く、着物を肩から滑らせた。
「あっ…な、んで…っ?」
剥き出しになった肩や胸元に、ひんやりとした外気が触れる。
「…帯が…っぁん!」
手で撫でた場所をなぞるように、首筋を政宗の舌が這う。
「そんなものは不要だろ?」
「政宗、いつの、間に…っ?」
気が付けば、帯だけでなく、腰紐、胸紐までなくなっていた。
支えを失った着物は政宗の手の動きによって容易く乱れていった。
散々政宗の指で擽られていた肌に、政宗の熱い舌が触れた途端、甘い痺れが背筋を駆け上っていく。