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第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
「お前の我儘を聴いてやる。その先ってのは、何だ?」
「…政宗、いつから起きてたのっ?」
「話を逸らすな」
蒼い眼にじっと見つめられ、再びハナの呼吸が乱れてくる。
なんとか答えようと口を開くが、声にならない。
怪訝な表情で、政宗が見返してくる。
「……おい、本当にどうした?いつものお前らしくねぇな」
「私にも…わかんないっ」
深く息を吐き出して、大きく吸い込み、一息に答える。
「でも…本当に、私の我儘だから……っ」
「どうしても、言えないことか?」
「言葉にしても……意味がない、の」
目の前で、政宗がお手上げとばかりに大げさに溜息をつく。
「…俺は、口付けの先を期待するけどな」
「え……っ?」
ハナの瞳が大きく瞬く。
政宗の表情に、ニヤリと不敵な笑みが浮かんだ。
「せっかくのお前からのお誘いだ。俺にしてみりゃ…見逃す手はない」
「…だ、だからそういうつもりじゃなくて―――っ!」
「お前がどういうつもりでも、俺は、お前に惚れている」
ハナは、声を失った。
そんなハナを、政宗はまっすぐ見据えていた。
「さっきもそう言っただろ?聞いてないとは言わせない。お前からの口付けを、気まぐれなんかと思ってたまるか」
「……政宗、でも…」
「お前もいい加減、俺の言う事を真に受けろ」
そう言いながら、しかし政宗はそっとハナの体を開放した。