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第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
唇に、政宗の温かな吐息と体温が伝わってくる。
―――ドクンッ
「…ぁ…っ」
先ほどよりも、さらに大きく心臓が拍動を始めた。
思わず離した唇から湧き出るように熱が生まれ、全身に広がっていく。
熱い吐息を漏らすハナの唇が、再び政宗の唇に重なった…
―――のではなく、重ねられていた。
「―――んぅ!?」
ハナの唇に触れる政宗のそれが、ふっと小さな笑いを漏らす。
体を後ろへ引こうとするが、いつの間にか頭の後ろを押さえつけられて、動けない。
「この独眼竜の寝込みを襲うとは、大した度胸だ」
「政宗…起きてたのっ!?」
大きく見開かれたハナの目の前で、青い隻眼が楽し気に笑みを浮かべていた。
「惚れた女の口付けで目覚めるのは、いいもんだな」
気が付けば、政宗の片腕はハナの頭の後ろに添えられ、もう片腕は腰を抱きかかえていた。
そのまま、政宗はハナの身体を抱き寄せた。
「ごめんっ政宗…私っそんなつもりじゃ…っ!」
「へぇ?そんなつもりってのは、どんなつもりだ?」
「そ、れは…!はっ…えと…っはぁ…っ」
―――ドクドクドクドクッ
政宗の腕の中、ハナの心臓はもはや全力疾走で。
痛いくらいに高鳴って、呼吸することすら困難となり、息苦しさと恥ずかしさで涙が滲む。