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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第2章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *共通ルート*



「開けてみろ」
「なんですか?」

素直に箱を受け取ると、ハナはそっとその小さな箱を開いた。

「―――…わぁ!」

箱を開けた途端、ハナの瞳がきらきらと輝いた。
中には、細かい細工の施された砂糖菓子がひとつ入っていた。

「綺麗…!これは薔薇ですね」

繊細に一枚一枚かたどられた花弁を幾重に重ね、中心から外側へ、赤からほんのり白くグラデーションがかかったそれは、小さな赤い薔薇を模したものだった。

「先日届いた献上品の中にあった物だ。貴様が好むのではないかと思ってな」
「…はい!とても気に入りました!食べるのがもったいないくらい…それに、なんだかいい香り」

香料が使われているのだろうか。
砂糖菓子からは、花のような甘い香りがしていた。

「食わねば作り手も浮かばれまい。朝餉もまだなのだろう」

そう言われた途端、ハナは急に空腹を感じ、頬を赤らめた。

「じゃあ、いただきますね」

細工を崩さないようにそっと持ち上げ、口に含むと、砂糖菓子はほのかな香りをふわりと舞い上げ、あっという間に溶けていった。

「ん…甘くて、美味しいです」

そういって、ハナはふわっと笑みを浮かべた。

「ようやっと機嫌が直ったな」

信長は、ハナが砂糖菓子を食べるのを見届けると、満足そうに笑みを浮かべた。

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