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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第5章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *徳川家康ルート*



「ま…って家康っ」

「……そのまま、声を堪えてなよ。ここがどこだか、わかってるでしょ」

「―――っ!」

ハナの瞳が不安げに揺れ、周囲を見渡した。
庭の奥に建てられた東屋は、木々に囲まれ、御殿からその姿を隠している。
しかし、壁面はハナの胸元辺りまでしかなく、その上に誂えた御簾は今は全て引き上げられていた。

家康を見つけた池が、雲の間から零れた日の光を僅かに反射し、きらきら煌めいているのが見えた。

息を飲むハナの頬にそっと口付け、両手で袷をはだけさせた。
絹のように滑らかな白い肩から胸元までが、家康の眼下に晒される。

「い…家康っ!やだ…誰か、来たら―――…っぁん!」

噛みつくように鎖骨に吸い付かれ、ハナの口から、切なげな声が漏れる。

「可愛い声……でも、我慢しなきゃ、誰に聞かれるかわからないでしょ。……それとも、聞かせたい?」

「ぃや…やだっ…家康にしか、聞かれたくないっ」

不意に呟かれるハナの本音が、ひとつひとつ、家康の耳に心地よく響く。

その言葉は飾り気もなく、だからこそ……疑うことすら許してくれない。

「……いい子だね。じゃあ、頑張って…声、我慢しなよ」

家康の片腕がハナの肩を抱き寄せ、再び深い口付けを落とす。
ハナの瞳が、大きく見開かれる。







口付けの中、家康の瞳がそっと、ほくそ笑んだ。






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