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第5章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *徳川家康ルート*
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本当に、やっかいな薬があったものだと思う。
人が見ないふりしてきた思いを、いとも容易く浮き彫りにしたんだから。
あんたのこと…始めは、不可解な存在でしかなかったんだ。
妙に欲も、掴みどころもなく。
それに加えて、弱そうで。
裏があるのかと疑ってみたら、馬鹿馬鹿しいくらいにまっすぐで。
あんまり一生懸命だから、俺の認識を変えざる得なくて。
目の前をちょろちょろするから、あんたがいるのが当たり前になってしまって。
……いつの間にか、ハナの姿を探してた。
いつからだったんだろう。
あんたの敬語や敬称がもどかしくなった時には、もう手遅れだったのかもしれない。
こんな薬に頼るのは癪だけど。
俺は天邪鬼だから、仕方がないでしょ?
…あぁ、本当に甘ったるい。
でも、ハナの香りだと思ったら…
―――…ナンデコンナニ、美味シソウナノ?
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