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第5章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *徳川家康ルート*
「あ―――…っ!」
途端に、ハナの体からも甘い蜜の香りが噎せ返る。
その香りは家康の体にすっと溶け込み、躰の奥底をジリジリ焦がした。
家康の唇が、くすっと小さな笑みを浮かべる。
「どうなった?」
「わかってるくせに……」
家康の手に、ハナの掌が重なる。
「もう、心臓……壊れそう……」
「―――同感だね。それに、今のあんたは甘ったるくて……美味しそう」
同じ感覚を共有し、今なら互いの心が読めるような気さえする。
「―――…信じさせてあげる」
家康はゆっくりと長椅子から立ち上がると、ハナの顔を両手で包み、上からその顔を覆う。
親指で、ハナの紅い唇をそっとなぞると、ハナの喉がこくりと鳴った。
ハナの耳元に唇を寄せ、家康の甘く掠れた声が囁いた。
「―――俺のこと、欲しいでしょ?」