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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第5章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *徳川家康ルート*



家康の右手がハナの頬へと差し出される。
その手に、ハナの体がびくりと震え、距離を取った。

「い、家康!ちょっと待ってっ!」
「……なに?往生際、悪いよ」

「ひとつ、確認していいかな…?」

ハナの瞳が不安気に揺れ、家康の顔を縋るように見つめてくる。

「もし…仮に、私に薬の効用が出たとして…」
「うん」

「そしたら家康は……私の気持ち、信じてくれる?」



家康の瞳が一瞬大きく見開かれる。



しかしすぐに、自嘲気味に小さな笑いを漏らした。

「―――…俺のこと、そんなに見透かさないでほしいんだけど」

家康の差し出した手が、膝の上に戻される。



「俺は、きっと信じない」



「……っ!」

言葉に詰まるハナの様子を見つめ、家康の瞳が揺れる。

「あんたはどうなの?」
「私が、なに?」
「あんたが俺の立場なら……信じてくれるの?」



家康の言葉の意味がわからず、首を傾げるハナの目の前で、家康は小瓶の蓋を開いて見せる。

そして徐に、その液体を飲み干した。



「―――…家康っ何してるの!?」
「…うわ、甘ったるい…」

口元を手の甲で拭い、家康が眉間に皺を寄せる。

「家康…どうして―――っ」
「別に?……これは、信長様の命に従っただけだから…俺は、俺の仕事をしてるだけ」

溜息に近い、長い吐息を漏らした後、家康はゆっくりハナに向き直った。



「薬の効用を、俺自身で確かめる。……ハナ、ちゃんと手伝ってよね」


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