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第4章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *豊臣秀吉ルート*
―――…ッドクン
「んっ…っ?」
ハナの鼓動が突然高鳴り、秀吉の指が触れたところから生まれた熱が全身に伝搬していく。
口内では砂糖菓子がほろりと蕩け、唾液と混ざり合い、とろりとした甘く白い蜜となってハナの喉を下る。
こくり、とハナの喉が鳴った。
「あ…れ…?」
掠れたハナの声。
喉も体も、焼けるように熱いのはなぜだろうか。
「ハナ―――…っ?」
ハナの顔を見つめ、秀吉は息を飲む。
甘い香りが、ハナの躰から一層匂い立つ。
瞳が潤み、頬を上気させ、艶やかに紅を引いたふっくらした唇が薄く開き…そこから漏れる熱い吐息を聴き…。
「ハナ…お前――…」
―――…堪ラナク、美味ソウダ。
「―――…っ!?」
秀吉は慌てて自分の手で、口を塞いだ。
今、自分が呟こうとしていた言葉に、唖然とする。
「秀吉さん…喉、渇いた」
「あ、あぁ…ほら、飲め飲め」
秀吉の差し出す茶碗を素直に受け取り、ハナはまた一口、こくりの喉を鳴らした。
「…はぁ―――…本当だ!さっきより、お茶の香りがすっごくいい!どんどん美味しくなってくる…」
「な?面白いもんだろう?」
ハナから目が離せなくなり、自分の声をがどこか空々しく感じながら秀吉は呟いた。
茶でしっとり濡れた唇を、ハナの舌がちろりと舐める。
その仕草を見るだけで、躰の奥底がジリジリ疼いた。
やり切れず、半ば無理やりハナから視線を外した。