▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第25章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -拾陸-
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―――光秀。
耳に、主君の声が響いた。
去り際に、腕の中で眠るハナの顔を、主君の指が愛し気に撫でた。
ハナを見つめる信長の瞳の色の、その理由を、光秀は痛いほどに知っていた。
『 御屋形様―――… 』
『 俺をそう呼ぶことを、当分の間禁止する 』
紅玉の瞳が、ニヤリと微笑む。
『 いずれ必ず、俺の元へ戻ってこい。―――ただし 』
―――その時は、ややこの一人も連れてこい。
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