▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第25章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -拾陸-
ハナのその腕が、光秀の胸をトン、と押した。
光秀の腕はハナの躰を抱きしめたまま。
支えもないまま、静かに背中が褥に落ちた。
「何を―――」
言いかけたその胸を、押さえつけるようにハナの手がかかる。
「私にだって…んっ…わかることはあるんですっ」
光秀に乗り上げることで、その熱杭を深く咥えこみ、ハナの奥を突く。
再び背筋を駆け上がる甘い刺激に、ハナの口唇が熱い吐息を漏らす。
吐息と共に、呟いた。
「光秀さんの…前と、大きさとか違―――っ」
そこまで言いかけ、しかし自身の言葉にハナの顔が一気に染まる。
その熱が、光秀の目元にもわずかに移った。
「お前の口から、そんな言葉を聞くとは思わなかった…」
苦笑し、そっとハナの口唇を親指でなぞる。
火照ったその頬が、ひどく熱い。
「無理するな。こうしている今も辛いのだろう?」
「辛くなんて…ないっ!です、けど…っ」
その口唇から熱い吐息が漏れるのを堪えられずに、ハナがその顔を片手で光秀から隠した。
「できたら…あまり、見ないでほしい…ですっ」
――おね、がい…私をっ見ないでぇっ
黄金の瞳が、大きく見開く。
光秀の脳裏を、在り得なかった声が過ぎた。