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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第22章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -拾参-





秀吉の慌てた声が響いた。



「…あぁ。忘れてた」

「俺は一生、忘れてたいです」



政宗と家康が振り返ると、跪く三成と同じ高さにしゃがんだ秀吉が、その肩を持ち宥めていた。

「どんな事情があったにしても、秀吉様を補佐すべき私が、秀吉様に歯向かうなど、許されるべきではありません…御処分を!」
「お前っ自分で言ってただろう!俺に諫言するのも、お前の務めだ!それは正しい!」
「このような計画があったなんて…私は存じ上げませんでした。それこそ、私の不徳の致すところ…っ!」



「俺が秀吉さんに、黙っているように言ったんだよ」



面倒くさそうな家康の声が、三成に飛ぶ。

「家康様が…?なぜ、ですか?」

三成のきょとんとした目が、家康を見る。
視線を合わせないように、家康の顔がそっぽを向く。

「面倒臭いからに決まってるだろ。バカ真面目なお前にこんな計画を話したとして、お前は協力していたの?」
「…いえ…きっと、反対していたでしょう」
「ならもう黙れ。おかげでこっちは計画通りだ」

しばらく、考えるように俯いていた三成だったが、やがて嬉しそうに家康を見た。

「やはり家康様はお優しい!私の性格を慮ってくださったのですねっ!」


「頼むから…本当に。黙って。一生!」



尊敬の眼差しで見つめる三成の視線の先の家康は、虫に体を這われているかのように鳥肌を立てていた。


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