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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第17章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -捌-




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『 ――まさ、むね…? 』



政宗の脳裏に、”あの時”のハナの声が蘇る。



ハナの肩に、脱いだ片羽織を掛け、白い肌を自分から隠した。

「政宗…っ」

政宗の意図を悟ったハナの顔が、絶望に染まる。

その顔を見つめたまま、抱きしめた。
柔らかなハナの体が、政宗の腕に執着を生む。



「抱くなら…お前の心がいい」



耳元でそっと囁く。

「…俺にしておけ。俺が必ず、お前をまた笑わせてやる…」

政宗の腕の中、ハナがわずかに身じろいだ。

そして。



「…ごめん、なさい…」



溜息のように、政宗の腕の中でハナの涙声が囁いた。
政宗が、ふっと笑う。

「頑固だよな、お前は…」

抱きしめたまま、その髪をそっと撫でる。
腕の中で、静かにハナが涙を零した。



「あいつを…光秀を、救いたいんだよな」

「――…え?」



見上げた政宗の隻眼が、暗くハナを見つめていた。










「方法はある……覚悟があるなら、耐えろよ…ハナ」









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