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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第16章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -漆-





「…お前を俺に売った男だぞ…そんなやつの側になんで――!」

「わからない、よね…」



ハナの手が、政宗の袷を掴んだまま震えていた。
涙を堪えた瞳で、それでもしっかりと政宗を見据えていた。



「ねぇ、政宗…どうしてかなぁ…」



ハナの瞳の奥の光は消えることなく、揺らめいていた。



「光秀さんの手…すごく、温かいの…どんなに冷たい目をしてても、触れてくれる手が、優しくて…」



頬に添えられた政宗の手に、ハナが自分の手を添えた。
まるで、愛しい男の手であるかのように、政宗の手に頬を擦り寄せた。

「ここに居ていいって、光秀さんが言ってくれた時…すごく、すごくほっとした。私を、救いだって言ってくれた…」

その瞳に、何を映しているのか。
ハナの瞳が、政宗を通り越してはるか遠くを見つめていた。

「…光秀さんの、救いに、なりたい。光秀さんに…生きて、ほしい…っ」

ハナの言葉に、声に、政宗は異様なものを感じ、緘黙した。
遠くを見つめたまま、ハナは言葉を紡いだ。

「政宗に抱かれて叶うなら…私、できるよ」

政宗の体からハナが離れた。
その瞳は、政宗の隻眼を見つめたまま、静かに背中の帯を解いていく。



シュルリ。



音を立てて帯が畳の上に舞い落ちる。
腰紐も胸紐も、順にその手で解いていく。

最後に、打掛も襦袢も纏めて、その肩から脱ぎ落とした。

政宗の眼前に、ハナの白い裸体が晒されていた。
豊かな胸も、腰のくびれも、秘めた場所も隠すことなく、美しくその場に立ち、政宗を正面から見据えていた。

政宗の喉が、こくりと鳴る。






「政宗…お願い…」







政宗が片羽織を肩から外していく様を、ハナの空っぽの瞳が映していた。







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