▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第15章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -陸-
光秀はハナの体を静かに離すと、掛けていた座椅子に再び背を預けた。
そして、ハナに向かって、手を差し向ける。
「来い、ハナ」
ハナは戸惑い、顔を赤らめながらも、光秀の手に己のそれをそっと重ねた。
その手を光秀の手が引き寄せた。
「――あっ」
倒れ掛かるハナの体を捻らせて、光秀の胸に背を預けるように、座らせる。
不安げに後ろを振り返り、光秀の顔を見上げるハナを、光秀の瞳が冷たく見返す。
「あ…の…光秀さん…」
「静かにしていろ…」
「――っ」
ハナが言葉を飲みこみ、俯く。
豊かに流れる髪を片側へ寄せ、白い項を露わにする。
唇を、そっと這わせた。
「――ふ、ぁっ!」
ハナの体が、びくりを震える。
しかし、ハナの手は光秀の手を握り締め、震えながらも逃げ出すそぶりは見せなかった。
光秀の左の手が、着物の上から、ハナの胸を静かになぞる。
「…っぁ…」
「声を出すな…」
耳元に、優しく囁き声を落とす。
「悦楽を手懐けろと言っただろう。お前は黙って耐えていろ…感じることなく…声を堪えろ」
「そん、な――…んっ!」
着物の上から、胸を揉みしだいてみれば、豊かな質量が光秀の掌を押し返してくる。
その感触を楽しみながら、ハナの袷からわずかに覗く鎖骨に触れる。
「くすぐったい、です…っ」
「すぐによくなる…」
首筋に口付けを落とし、左手を袷の内側へと忍ばせていく。
きっちり着付けたハナの袷は、固いくらいに整えられて、光秀の腕をなかなか受け入れようとしない。
押し広げ、寛げるようにしながら、徐々に奥へと進入していく。
その間、ハナは顔をこれ以上になく赤らめて、瞳を閉じて耐えていた。
光秀の掌が、熱く火照ったハナの肌に触れる。
その先端は光秀を待ちわびていたかのように、すでに形を成していた。
指で軽く摘まんでやれば、ハナの唇から堪えた熱い吐息が漏れ出す。
しかし、言いつけどおりに声は出さずに堪えていた。
「――…いい子だ」