▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第10章 ▲月華美人▽ *明智光秀* -壱-
光秀の指に、瞳から、蜜壺から、歓喜の涙をしどけなく漏らしながらハナが踊る。
快楽に縋るように、自らその脚を左右に開き、光秀の指を美味そうに咥えて揺れる。
その身を、顔を、朱に染めて。
躰がいよいよ、甘露に震える。
――果てる。
政宗がそう感じた瞬間。
「――っやぁ…な、んで…っ!」
光秀の指がハナから離れた。
右手から、ハナの甘蜜がぽたりと滴る。
光秀の手が、ハナの躰を自ら離し、畳にそっと横たえた。
泣いて、いるのだろうか。
ハナの肩が、躰が、その脚が、小さく震えて耐えていた。
光秀の目が、無機質に光りハナを見下ろす。
おもむろに立ち上げると、こちらへ向かって歩いてきた。
政宗の目の前で、襖が開く。
光秀の、不気味に微笑む姿があった。
「政宗…」
その口唇が、妖しく名を紡ぐ。
そのまま、政宗の横をすり抜けるように部屋から出た。
すれ違いざま、光秀の右手が、政宗の口唇を掠めていった。
濡れた、感触。
無意識に、政宗の舌が、ちろりとソレを舐めとった。
甘く、酸っぱい香りが鼻腔に広がる。
それは、ハナの甘い蜜…
光秀の腕が、政宗の肩を押しやった。
その耳元で、囁いた。
「後は、好きにするがいい…」
促されるまま、部屋へと入る。
自分の背中で、襖が閉まる。
部屋の中、肩で荒い呼吸を繰り返し、ハナの躰が震えていた。
「…ハナ…」
その声に、びくりとハナの躰が応えた。
ゆっくり、その顔がこちらへ向いた。
「…ま、さむ…ね…っ」
大きく見開かれたその瞳から。
涙が再び、零れて落ちた。