▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第8章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *織田信長ルート*
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信長の暖かな腕の中。
まどろむような瞳で、ハナが信長の鼓動を聴いていた。
――トクトクトクトク…
それは自分と同じ速度で、力強く息づいていた。
ふわりと、何かがハナの肩に掛けられた。
「…これは…」
それは、ハナが信長の為に仕立てた長羽織だった。
「貴様の全てを捧げろといったはずだ」
信長もまた、自分の着物を軽く肩にかけニヤリと笑った。
「貴様のその香りも全て、俺のものだ」
まるでどこかのガキ大将のようなその口振りに、ハナの顔にも笑みが浮かぶ。
「なんですか、それ」
「…やはり、貴様は良い顔で笑う」
信長の穏やかな声が、耳を擽る。
ハナは長羽織に腕を通し、愛しいその顔を見上げた。
「…信長様も、です」
触れたくて、ハナは手を信長の頬へ宛がった。
「信長様の今のお顔も、強くて、優しい…大好きなお顔です」
「この顔が、好きか?」
信長の手が、ハナの項部に宛がわれる。
「この先…永遠に見ていたいくらい、大好きです」
「俺の言葉を、先に奪うか…」
信長の口唇がニヤリと笑むが、その瞳はどこまでも熱く優しく揺れていた。
ハナの頭を抱き寄せて、優しく口付けを落とす。
「ならば共に、常しえに生きろ」
再びハナの口唇を奪う。
「俺に根付き、華を咲かせろ」
角度を変えては、何度でも口付けを落していく。
「もはや、異存はあるまいな?」
「…はい!」