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第8章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *織田信長ルート*
「――あっ…」
思わず、ハナの口から声が漏れた。
その視線は、信長の両脚の間を見つめていた。
そこには、信長の滾る熱がそそり立っていた。
見たことがない、わけではない。
経験も、ある。
しかし、その質量は未知のものだった。
「何を呆けている」
信長が片膝を付き、ハナの顔を覗き込む。
その表情はまるで、まんまと悪戯をやり果(おお)せた子供のそれだ。
「貴様が仕掛けて来ぬなら、再び俺の手で啼くか?」
「――っそれじゃ、温めて差し上げられませんっ」
ハナはこれ以上にないほど顔を上気させながらも、懸命に言い返す。
そして、片膝をつく信長を肩を掴み、褥へと押し倒した。
これには、信長もわずかに驚きの色を見せる。
「私にも、ご奉仕くらい…させてくださいっ」
ハナの足が、信長を跨いでその躰を下に組み敷く。
信長の顔の横に両手を着いて、そっと口唇に口付けを落とした。
「…んぅ、んっ」
信長の舌がそれに応え、深い口付けを下から強請る。
角度を変え、何度か深く口付けて、ちゅっと立てて口唇を離した。
首筋は避け、信長の胸元へもまた、口付けを落とす。
時々舌をちらりと這わすと、信長の躰がわずかにピクリと震える。
その様がまた、ハナの内の熱を高めていった。
口付けを、体の隅々に落としていく。
そうして、両脚の付け根にまで、辿り着く。
現実味のないその質量に、ただただ瞳が奪われた。
「あ…の…」
ちらりと信長を伺い見れば、信長は上体を起こし、ハナの挙動を見守っていた。
紅玉の瞳がにやりと見返す。
―――貴様の好きにやってみろ。
そう、言われているような気がした。