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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第8章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *織田信長ルート*





耳元で、囁くような低い声。

その声が、ハナの背筋を甘く伝う。



「そ…のっ私…そんなつもりでは…あのっ」

頬を紅く染めながら、ハナがおずおずと顔を上げる。
上げた途端。



唇に、温かく柔い感触落ちてきた。
ちゅっと音を立て、それはすぐに離れていった。



―――トクン。



ハナの鼓動が切なく、高鳴る。



「ん…っ」
「紅蜜華は抜けたか?」

温かな手が、ハナの頬を優しく包み込む。



―――トクトクトクトク。



その手の感触に、ハナの胸は歓喜に震えた。
心地よい鼓動…
そっと手を胸元へ添え、手のひらで鼓動を感じる。

「抜けてなんてないです…だって…」

ハナが頬に触れる信長の手に、自分の手をそっと重ねる。



(だってこんなに……胸が、苦しい…)



「少なくとも、香りは消えた…だが」

見上げれば、優しい紅玉。
その瞳が、今は穏やかに、温かく感じられる。

「貴様への言葉を違える気には到底なれん」

囁く声が、とろりと、甘い。



「俺は貴様を愛している…」



その腕が、ハナの背に回り、細い体を抱きしめる。







「――貴様の全て、俺に差し出せ」













「……捧げます」



鼓動が示す、その先へ。
広く大きく、強く優しいその背中を、そっと抱きしめ返した。

こんなに強く感じているから。







「貴方の全てを、温めさせて……」






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