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第3章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *石田三成ルート*
「…な、くん……みーつーなーりーくーーーーんっ!!」
「…え?ハナ様?」
耳元で聞こえた大きな声で、三成はようやく本から目を上げた。
見ると、自分の横で太陽のように暖かな笑顔を浮かべたハナの顔があった。
「おはよう!三成くん」
「お早う…ございます…?―――…え?もう夜が明けたのですか?」
ハナ越しに襖の外をみると、確かに朝日が見て取れた。
「あぁ、またやってしまいましたっ…どうも、本を見ていると時が経つのを忘れてしまって―――っぅわ!?」
「三成くん!?」
立ち上がろうとした三成の視界がぐらりと歪み、体が前へ傾ぐ。
ハナは咄嗟に両手で三成の体を支え、三成もハナの肩を掻き抱くようにしがみついた。
「んっ……!」
三成の唇が、掠るようにハナの首筋に触れた―――その瞬間。
――― ッドクン
「え……?」
ハナの心臓が、不自然に高鳴った。
次いで、三成の唇が触れた箇所から、じわりと熱が広がっていくのを感じた。
三成は、ハナの肩に頭を預けるようにして静かに呼吸を繰り返し、やがて深く吐息を漏らした。
その熱い吐息がハナの体に溶け込む錯覚を起こし、なお鼓動を激しくする。