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第3章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *石田三成ルート*
「さてと…」
5人に宛てた書状の表書きは、現代人のハナでもなんとか読める程度には形を崩さず書かれているので問題なさそうだ。
ハナは一旦部屋へ戻り、書状を風呂敷で包み大事に抱えた。
そうして、光秀の言葉に従って、城内の書庫へ向けて部屋を出た。
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「あー……本当にいた」
書庫を覗くと、そこには、眼鏡をかけた三成が、熱心に書物を読みふける姿があった。
その横には、手つかずのままになっている昨夜の夕餉の盆が置かれていた。
「三成くん?」
念のため声をかけるが、気付く様子はない。
ハナは夕餉の盆をそっと持ち出し、厨へと歩いて行った。