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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第8章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *織田信長ルート*





信長の言の音が終わらぬうちに、噛みつくような口付けが落ちる。



「――っんぅうっ!」

再び、信長の腕がきつくハナの体を抱き寄せた。

息苦しさに僅かに開いたハナの唇を信長の舌が割って入り、口腔内を浸食する。
ハナの舌を、信長のそれが器用に誘い、口唇より外へと引き出した。
それを信長の唇が捉え、きつく吸い上げる。

「んっ―-っんぅっ!!」

息苦しさに、ハナの瞳に涙が滲む。
弱々しく、その手が信長の肩を叩くが、信長は我を忘れたようにハナの唇を貪り続けた。

ハナの足から力が抜ける。

信長の腕が、一方は項を、もう一方は腰を抱え、その腕に抱きかかえられ逃れることも崩れることもできず、ハナはなされるがまま、その全てを受け入れていた。

「――ぅっな、が…さっ」

口付けの合間に洩れたハナの呼び声に、信長はようやく口唇を離した。
開放され、信長の腕の中で、ハナが荒く息をつく。



その、襟から覗く項から。
胸元から。
唇から。



覚えのある、甘い華の蜜の香りが立ち上る。

(…香りが、強くなった…)

香りは信長を包み込み、その身に静かに沁みていく。
沁みるほどに、胸の奥をじりじりと焦がした。

その胸に、ただ一念のみが湧き上がる。







――ただ只管に、華の蜜を求めろと。







想いのままに、ハナの首筋に噛みついた。



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