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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第8章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *織田信長ルート*





ようやく信長の腕が緩み、開放されて大きく息をつく。
その胸に手を置いて、ハナは信長を見上げた。



「…なぜ、私に紅蜜華を…っ?」

なぜ、と問いながら、しかしその真意は理由など求めていない。
ハナの瞳から、信長はハナの問いの裏を読む。

「貴様がはっきりせんのが悪い」
「人のせいに、するんですかっ?」
「盃にもならん、夜伽も拒む……ならば、好いた場所で自由に咲けば良いと思った」

言の葉は突き放していても、ハナを見つめる紅玉が熱を持つ。

「何をもって、貴様の想いを汲み取れという」
「そもそも、人に勝手に媚薬を飲ませてはだめですっ」

その瞳から、ハナはそっと目を逸らす。

「――もし、私が信長様を選ばなかったら、どうしていたんですか…?」

信長の手が、ハナの顎の添えられて、その顔を自分の方へと向けた。


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