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第7章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *明智光秀ルート*
胸元を見遣ると、ハナの気遣わしい視線が絡む。
今しがた、無理やりに気をやらされたというのに、どこまでお前はお人好しなのだ。
苦笑とともに、愛しさを覚える。
ホ ノダ
シ イ ロ
ウ?
――愛おしいのだ。どうしようもない程に…
ノ バ ヨ
ゾ メ
イ…
―――ハナ。
お前は知らなくていい。
俺はお前が、愛おしい。
お前のその笑顔こそ、俺が望んだものだったのだと…
お前が心から笑って見せた、あの瞬間から感じていたのだ。
だからこそ、遠ざけた。
お前に触れたなら…確実に…ウバッテシまう。
――雑音が、浸食していく。
薫りは一層、濃くなっていく。
それとともに、思考が乱れ、混沌とする。
――俺の、為スベキ、コトはなんだ?
「光秀さん…?」
ハナが俺を呼んでいる。
――アァ、ソウダ。
お前を、媚薬から…開放して…忘れさせてやるために…
――今すぐ、お前の毒をウバッテヤルカラ
――だから、イマスグ・・・
逃 げ ろ ハナ!!