▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第7章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *明智光秀ルート*
果てたハナの躰から、甘い香りが立ち上る。
それまでも薫っていたそれが、ハナの絶頂とともに蓋を開けたがごとく溢れかえった。
その薫りに、軽い眩暈を覚える。
「……ハナ……っ」
自分の胸元で、ハナは荒い呼吸を繰り返している。
名を呼ぶ声に、弱々しくも視線を向けて見つめ返した。
「光秀さん…?」
その唇に、眼が吸い寄せられる。
ホ
シ
イ
――よせ、やめろ…
頭の中で、己の言葉が反響する。
やめろとは…誰に向けて言っている?
思い出したかのように、己の腕が、抱きしめるハナの躰の柔らかさを伝えてくる。
その体温を。
その吐息を。
その瞳の輝きを。
その髪の艶やかさを。
その、柔な手が触れた時の、昂ぶりを――
「―――っ!」
ハナの手の感触が蘇った途端。
光秀の中心が、ぞっとするほどの疼きを生み出す。
「――はっ!…ぁ…はぁっ」
呼吸が、乱れる。
抱きしめるハナの躰から、そっと己の腰を引き離した。
光秀のそれは悍ましいほどそそり立ち、揺蕩う湯着が触れる刺激にも歓喜の露を絶えず零した。
――これほどの、効用が現れるとは…
少なからず、甘く見ていた自分に思わず苦笑する。
自分の本懐が、見えなくなりそうだ。
ノ
ゾ
メ
――頭に、雑音が響く。