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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第7章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *明智光秀ルート*





書状の中をあらためて、絶句する。



「ハナ…信長様に何かもらった?」
「今朝ね、綺麗な砂糖菓子をいただいたんだよ!甘い花の香りの真っ赤な薔薇の!」

そう言って、ほにゃりと暢気な笑顔を見せるハナ。
対照的に、家康は眉間の皺を深くして頭を抱えた。

「家康?やっぱり具合が悪いんじゃ…」
「だからそうじゃないから…それから、アンタに言っておくことが…」
「匂いにあたったって言ってたよね?だったら、部屋の換気した方がいいよ!」
「ちょ――っなんなのアンタ!人の話を少しは聞けよっ!?」

しかし家康の制止も届かず、ハナが家康の部屋の障子を大きく開いた。

「――…え?」
「ハナっ!」

部屋に溢れる甘い香りに、ハナの目がくらりと眩んだ。
足元から崩れるような感覚がして、思わず障子にしがみつく。
そしてそのままずるずるとその場にしゃがみこんだ。

「人の言う事聞かないから……ハナ、平気?」
「――…つ、でさん?」

「……え?」

ハナは瞳を虚ろに見開き、ぼんやりとまた、その名を紡いだ。







「光秀、さん……」






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