▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)
第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
「―――…ははっ!全部あの方の手の上ってことか…」
不思議そうに首を傾げるハナに、政宗は書状の中身を開いて見せた。
読めるはずもないと高をくくっていたハナだが、書状を見て声を失った。
さすがに、読めた。
政宗へ向けた信長の命は……たった一言。
『 喰え 』
「政宗…これ…っ」
「どうする、ハナ?」
にやりと不敵な笑みを浮かべ、政宗がハナの上に覆い被さり覗き込んだ。
政宗の目を見て、さすがに気付く。
『喰え』とはつまり―――…そういうことだ。
「信長様からの命は絶対だ…」
「―――無理っ!むりむりむりっ!」
力の入らない両手を突き出し、政宗の胸を押し返す。
しかし、まったく歯が立たない。
「待って政宗…さっきまで…っ!も、もう十分、だと思うんだけどっ!」
「それはそれ…これはこれだ」
政宗の顔が徐々に近づいてくる。
ハナは覚悟を決めて、瞳をぎゅっと閉じた。