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第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*
その視線の端に、ハナのお気に入りの風呂敷が落ちているのが映った。
「ところでな、ハナ…」
「…うん、なに…?」
瞳を蕩けさせ、眠たげな声でハナが答える。
「眠いのか?」
「ん…ううん、大丈夫…」
「もしかしたら、目が覚めるかもしれないこと聞くけどな…」
「……うん?」
「そもそもお前……何しに来たんだ?」
その一言で、ハナの瞳が大きく開く。
そしてみるみる、顔から血の気が引いていった。
「―――…信長様からの、書状!」
ハナは起き上がろうとするが、体に力が入らない。
泣きそうな顔をして、ハナは政宗を見上げた。
ハナの代わりに、政宗が起き上がり風呂敷を取り上げた。
そして、自分に宛てた書状を取り出す。
「…信長様から、ねぇ」
政宗の顔が複雑に歪む。
「ごめん…政宗、すっかり忘れてた…」
「いや―――…大体、想像はつく」
「……政宗?」
政宗が静かに書状を開いていく。
そして中身を見た途端、苦々しい笑みを浮かべた。